ジェサベル (Jessabelle)

ジェサベル
(2014/11/07)
監督:Kevin Greutert
制作:Jason Blum
脚本:Ben Garant
出演:Sarah Snook, Mark Webber, David Andrews
時間:90分
★★★☆☆
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『ジェサベル』は、『ソウ』シリーズの編集・監督を務めたケヴィン・グルタートを監督、『パラノーマル・アクティビティ』シリーズに携わったジェイソン・ブラム制作のオカルトサスペンス・ホラー。

迷信深く因習に縛られた人々が多く暮らす、アメリカの田舎を舞台にしたオカルトホラーと、セーラ・スヌーク (Sarah Snook) 演じる主人公・ジェシーの出生の秘密が明らかになっていくというサスペンスが同時に進行する。

どちらの要素も強い恐怖というよりは、じんわりと湿った嫌悪感を視聴者に与え、そして救いようがないラストを迎える。

ケヴィン・グルタート (Kevin Greutert): 『ソウ (SAW)』の第1作から第5作の編集、第6作と第7作の監督を務めた編集技師、映画監督。【ウィキペディア:ケヴィン・グルタート

ジェイソン・ブラム (Jason Blum): 『パラノーマル・アクティビティ (Paranormal Activity)』の第1作から第5作の制作を務めた映画ブロデューサー。【ウィキペディア:ジェイソン・ブラム



あらすじ

夫とお腹の子供と新しい新居へ向かう車中での幸福な会話、それをさえぎる突然のトラックの激突で物語は幕開ける。

病院で気づいたジェシーは、夫とお腹の子供の死を告げられ、自身は車いす生活を強いられることになる。そんなジェシーの身寄りは父親だけで、母親はジェシーの出産直後に亡くなっていた。

父親に連れられ生家に戻ったジェシーは、父親に「ここで生活しろ」と家具でふさがれていた母親が生前使っていた部屋をあてがわれる。

母親の部屋で生活を始めたジェシーは、ベッドの下にビデオテープを見つける。それは出産前に母親が撮影したもので、出産後の死を予期していた母親の我が子へのメッセージビデオだった。

ビデオの中で母親はタロットカードで我が子の未来を占い始める。それはどれもジェシーに当てはまらないものだったが、母親の顔も知らないジェシーにとっては心温まるものであった。

しかしそれを、いつの間にか帰ってきた父親によって突然さえぎられ、そして何故か激高した父親によって、ジェシーの車いすは捨てられてしまう。

その日の夜、ジェシーは奇妙な夢を見る。その夢では、何かの儀式をする顔が焼けただれた黒人の男と、自身と同じ名を名乗るジェサベルという女が現れる。そしてその日から、ジェシーはその暗示ともとれる奇妙な夢に苦しめられるのだった…。



映画としての品質は高いが、サスペンス部の伏線にこだわり過ぎていて、恐怖感をいまいち呼び起こさない仕上がりになっている。

また論理と非論理が混在し、視聴者の主軸をどちらに置いても納得感が得られない構造になってしまっている。

ラストも、どこかで見たような終焉であり、目新しさも特になかった。

ただ、この物語のオカルト要素であるブードゥー信仰の呪いの儀式の描写とサウンドは、鳥肌が立つような居心地の悪さを感じさせた。

ブードゥー教: 主に中米、カリブ諸島や西アフリカで信仰されている民間信仰で、ブードゥーは「精霊」を意味する。経典や教義がなく、「精霊」の存在を信じ、音楽やダンス、生贄、神降ろしなどから成る儀式は、土地の豊饒から呪いまで様々な目的のために行われる。



ソウ
(2004/10/29)
監督:James Wan
編集:Kevin Greutert
出演:Cary Elwes, Danny Glover, Monica Potter
時間:103分
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パラノーマル・アクティビティ
(2009/09/25)
監督:Oren Peli
制作:Oren Peli, Jason Blum
脚本:Oren Peli
出演:Katie Featherston, Micah Sloat
時間:86分
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